ーユリブログー

百合をこよなく愛する管理人が百合作品を紹介しています。

小説紹介~花物語(上)(下)~

日曜日。

 

毎週プリキュア目当てにニチアサをチェックしています。

私は昨年のGo!プリンセスプリキュアが、毎週毎週、作画もストーリーもとっても完成度が高くて大好きです。

はるはるのかわいさと格好良さも、はるみなも、きらトワも、

マリみてめいたごきげんような雰囲気も全部が好みにドンピシャで、

ものすごくハマっていました!DVDも全部揃えてしまいました。

未だにプリンセスプリキュアのロスから抜け切れていない感があります。。

今年の魔法つかいプリキュアも、今週物語が大きく動きましたね!

勢力が既に全滅してしまいましたが、次週以降のお話がどうなるのか、

楽しみにしていようと思います!

 

あと、今年はジュウオウジャーが面白いですね!

最初はイーグル、シャークと来てパンサーじゃないのかよ、とか思っていましたが

トーリーや演出がしっかりしていて、毎週楽しみに見ています!

特撮関連では、ニチアサではないですが、仮面ライダーアマゾンズが面白かったです。

amazonのプライム会員ならば無料で全話視聴できますので大変オススメです!

平成初期めいたダークな雰囲気が良かったです!セカンドシーズン楽しみにしています!

 

さて、本題の百合作品について、

最初に取り上げる作品について、色々と考えましたが、以下の作品と致しました。

 

花物語 上 (河出文庫 よ 9-1)

花物語 上 (河出文庫 よ 9-1)

 

 

花物語 下 (河出文庫 よ 9-2)

花物語 下 (河出文庫 よ 9-2)

 

 

オススメ度:★★★★☆(4/5) 

花をキーワードに、女性たちとその関係性が緻密かつ表現豊かに描写された短編集。

個人的に、これ以上に綺麗な日本語で書かれた百合小説にはまだ出会ったことがないです。

当時は「女学生のバイブル」として大ベストセラーになったとのこと。

読みやすく、また、何度読みなおしても新しい発見があり、飽きさせない面白さがあります。

大正時代の百合小説という歴史的価値も含め、私は高く評価しています。

 

惜しむらくは、書店にはあまり置いていないことでしょうか。

amazon等での購入をオススメします!

ちなみに私は四国に行った際に某書店で運良く見つけたので衝動買いしました。

当時から気になっていた作品ではあったのですが、本当に買って良かったと思っています!

 

花物語」は、初出は「少女画報」という少女雑誌に1916年~1924年に連載されていて、1940年頃に再編集、

1985年に仮名遣いなどの修正を経て、文庫版として発刊されたものが上の河出文庫版です。

 

ほぼすべてのお話で、女学生や女学校の女性教師が主人公になっています。

上巻の最初の7篇は7人の女学校の生徒たちが、各々、花にまつわるエピソードを語る、という形式ですが、

それ以降は、一般的な短編集のような形式です。

上下巻で合計50以上のお話が載っていますので、ボリューム感があるのも良いです。

私は、「山茶花「フリージア」福寿草」「燃ゆる花」「日陰の花」「黄薔薇」のお話が好きです。

(前の4つが上巻、後ろの2つが下巻)

上巻は、百合っぽい雰囲気に満ちていますが恋愛関係まで至っていませんでした。

一方、下巻では女性同士の恋愛関係まで発展したお話がいくつかあります(性描写はありません)。 

 

作者の他作品について、他に「黒薔薇」、「わすれなぐさ」、「小さき花々」と3冊読みましたが、

個人的には「わすれなぐさ」が良かったですね。

ちなみに「花物語」にも「勿忘草(わすれなぐさ)」のお話がありますが、全く別のお話です。

またこちらでも取り上げられればと思っています。